Shirakawa Week 2013

2年目となったShirakawa Weekでは、「ひらく、つむぐ」ということをテーマに8月上旬の2週間開催されました。

主な企画としては、

  1. 白河探検ツアー
  2. 白河歴史ツアー
  3. シンポジウム・「白河の未来―教育・人生・進路」
  4. 東北学生フォーラム
  5. 学習支援
  6. 高校生との交流などを開催しました。

 その他にも、大学生同士の交流や、夕食を通した地域の方々との交流など、企画全体を通して世代を超えた交流が行われました。閉じてしまいがちなそれぞれのコミュニティを、繋いでいくことに特に重点を置いた2年目の企画となりました。

以下、簡単に各企画の説明をしたいと思います。




(1)「白河探検ツアー」

学習交流においては、昨年度と同様、小学生を対象にした「白河探検ツアー」を実施しました。これは、大学生と白河の小学生がグループになって、写真を撮り、地図をつくりあげるプログラムです。本年度は、これまでと同様に、小峰城、図書館というコースに加え、小南湖といった目立たないコースも追加しました。普段は、意識しない地域の小さなところを発見し、その記憶をもとにグループ全体でオリジナルな地図を完成させました。

もちろん、子どもたちが学ぶところが多い一方で、引率する大学生も企画から実行までのプロセスで気づくことが多々あるプログラムでした。

また、昨年度から連続した企画ゆえに、連続して参加してくれた子どもたちの参加ほど嬉しいものはありませんでした。





(2)「白河歴史ツアー」

また、2012年度は、「白河歴史ツアー」を実施しました。市役所職員の方の案内をもとに、社会人、大学生が今一度、白河の歴史を実際に訪れ、学びました。

 本年度は、白河の関、稲荷神社、南湖、小峰城といった白河の名所を訪れました。白河の出身ならば、一度は足を運んだことのある名所も、故郷を離れ数年後に訪れてみると、学ぶところが多くありました。

特に、大河ドラマ「八重の桜」で有名になった白河口の戦いは、参加者もその内実をはじめて知った人が多くいました。今は、広い自動車が入り、ショッピングセンターがある景色も、引率して頂いた職員の方の説明のおかげで当時の状景を想像することができました。





(3)シンポジウム・「白河の未来―教育・人生・進路」

 そして、最終日には、シンポジウムを開催しました。本年度は、鈴木白河市長、大阪大学の吉川徹先生、福島大学の開沼博先生、白河高校の高橋正人先生にご登壇いただき、「教育・人生・進路」の3要素をもとに議論をしました。

 このシンポジウムの趣旨は、大学のない白河でどのように教育を考えるのかということを様々な立場の方から考えることを目的としました。

 高橋先生からは、現在の高校の進学状況と、これから求められる人材像について述べて頂きました。特にその中で、世界を意識した「iターン」という独自の考えを同時に示されました。

開沼先生からは、流動性を活かした教育の在り方を提示して頂きました。特に、Shirakawa Weekの取り組んでいるような子どもたちとの学習交流は、学習成果以外のところに、世代間の繋がりといったものが見いだせるのではないかというお考えを頂きました。

吉川先生からは、現在の福島県の進学状況について分析して頂き、地方出身者の抱える問題、地方自治体が考えなければならない問題を示していただきました。

 最後に、鈴木市長からは、ご自身の経験をもとに、地方と中央との関係に注意して、教育を考えていきたいとお話頂きました。また、政策としては大学を設置するという考え以外の少子高齢社会に合わせた柔軟な取り組みをしていきたいとご自身のお考えを頂きました。




(4)東北学生フォーラム

 また、初年度から同様、東北学生フォーラムを開催しました。これは、白河、福島という枠を越えて、「東北」という枠組みで東北に関わる大学生を集め、議論をする場です。

 白河の利点は、「東北の玄関」と呼ばれるように、その立地条件にあると考えます。それゆえ、東京や仙台などの各都市との結節点の機能を活かすべく、様々な人が交流する機能をつくりたいと考え、実施しました。2013年度は、初年度も参加してくれた大学生が再び来てくれることもあり、このShirakawa Weekを契機に再会を果たすということもこれからはできると開催し、感じました。

 今回、議題になったのは、それぞれの地域での活動の状況と、震災活動をしていた場合、それらがどのように推移していったのか、現状と課題を共有しました。

 震災以来、活動を始めた場合、あるいは、東北のために活動したいという学生は、なかなか他地域の方々と話をする機会が少なく、自身の活動を客観的に見直せる良い機会になりました。こういった交流が、10年先あるいはその先においても、重要になってくるのではないでしょうか。





(5)学習支援

 学習支援は、Shirakawa Weekで一番多く実施している活動です。内容は、小学生、中学生の子どもたちを対象に、持ってきた宿題を大学生と学ぶというものです。

 学校とはまた違った、学習スタイルを体験することは、学習内容だけではなく、主体的に学ぶ姿勢をつくれるとShirakawa Weekで実施して感じました。

 自分で考え、聞く、行動に移せるという一連のプロセスを身に着けた子どもたちが、また大学生、あるいは大人になって白河に学んだことを還元してくれるのが楽しみです。





(6)高校生との交流

 2013年度は、高校生との交流を促進する試みをしました。大学進学や就職という新たなステージに進む前の段階で、地域や自分のことを今一度考えてみるという主旨で実施しました。

 参加メンバーは、高校生のほかに、Shirakawa Weekに関わってくれている白河出身の大学生、それから市役所職員の方でした。

 地域を出たことがない高校生でも、自分たちの目線から何気ない地域の気づきをこの場では発信してくれました。大学生も、地域を離れ、また別の視点から白河について話してくれました。

 また、それらを総括し、行政の立場から職員の方からは説明がありました。立場は違えど、白河生まれ、白河育ちのそれぞれの視点や、思いが共有される有意義な時間となりました。このような機会を増やしていくことが、より世代間の溝を埋め、一体感のある地域をつくっていくことに繋がると思いました。



以上、これ以外にも様々な取り組みがあった2013年度のShirakawa Weekでした。ここで得たものを、来年度以降も継続、発展していきたいと思います。